人狼物語−薔薇の下国

477 【R18完RP村】暁天はかく語りき、


【3】rāst-dorūsh ソマリ

[それは意外も過ぎる遭遇だった、とでも言おうか。
何故通りかかったのかは知らないが、まさか聞かれていたとは、と思った。
(「始めから聞かれていたら、首の皮はもう繋がっていなかったかもしれない」、と考えたが、そもそも彼がいつからそこで聞いていたのかなど知らない。)

 ─ 回想/細やかな遭遇 ─

俺の様子を見ても、その人は怒るどころか、何処か楽しそうにも映った。
俺が何かしら言葉を返すより先に、矢張り多忙な身の上なのだろう、彼は身を翻すと立ち去っていってしまった。]

  …まるでカインとアベルだな。

[兄は軍事鍛冶を、弟は農耕を。
そんな神話創世記の一節を思い浮かべさせるものがあった。]

  はは、 嬉しくない遭遇だ、

[足音も聞こえなくなってから、漸くそう呟けば王の間を辞した。]*

(102) 2017/04/25(Tue) 23:19:40

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