へっ……止めてやった、ぜ……!
[アイリの正拳を右手で受け止め、かすかに動揺する様>>96に笑みを浮かべる。
体中に攻撃を受け痣だらけ、顔までも若干腫れつつある感覚があり、見た目だけなら一方的にぼろぼろにされたように見えるだろうけれど。
それでもひとつ、追い付いて見せたのだと、魔力帯びた拳と包む右手でせめぎ合いながら示す]
ああ。まだ、こんなもんじゃ終わらないよな?
[あえてそう口に出す。
挑発めいた言葉だけれど、全てを出し切ったアイリに勝たねば意味がないと思っていたから。
拳を離し距離を取る、その間にアイリは魔法の構築を始めていて>>97。
そこに微かな揺らぎは見たけれど、闘志の消えぬ様子に、案ずる言葉は呑み込んだ]