[確信、とは違うのかもしれない、
けれども、少女は知っていたのだ、
ひとなざるもの、がお伽噺の存在ではない事を知っていった。]
ジムゾン、ごめんね、
わたしは貴方を傷付けるかもしれない、
[まだ、ジムゾンはリーザが何処から来たのか知らないから。
少女はジムゾンの眠る部屋の扉に佇むが、
雪が視界を邪魔をして彼の姿を見る事は叶わなかった。
もしも、少女が何かを知る存在がいるとしても、
その誰かが少女の正体を知ってしまった時、
音もなく忍び寄ってきた雪に呑み込まれて、
あとかたもなく溶けて消えてしまうのだから。]