>>98
[…なんとなく、彼女が泣いている様に見えた。]
[くしゃくしゃっと頭を撫でて、それから彼女の言葉を聞く。]
[上手く笑えていないような、そんな気がしたけれど…詳しくは分からなかった。]
[すっと一歩下がったのを見ると、そっと手を離して]
…えぇ。
もしも時間があったら、その時は呼びます。
[彼女の心は知らず、それでも安心させたくてふっと笑った。]
[…多分、そんな時間は無いだろう。]
[けれど、彼女の善意は無駄にしたくないと、そう思っての言葉だった。]
是非、来てくださいね?
[ぽつりと、そう付け足してみる。]