[それが共鳴と言われる異能であった事を少年が知るのはずっと後、右耳を失った頃だろうか。同時に、己を攫った男が後同じ事を知った後、数日もせずに自害していた事と。彼がその生命を絶つまでの間、何一つ口を割らなかった事を知り――…少年は自らの声を怖れ、詮索の声に怯えるようになった。] ― とある事件>>25>>26の真相・了