人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法教師 ロヴィン

― かつて教え子だった彼の思い出 ―

武術を?
確かに、教えられないこともないが......お前にそれが必要か?

[ 彼が、魔法実技を魔法ではない方法で、こなしているのは察していた。男はどんな方法であれ、課題をこなす気があり、それを実現できるのであれば、魔法の技術点は低くとも合格としていたが、どうやら合格するかどうかすら、彼の中では大した問題ではなさそうなことも、感じている。 ]

本気でやる気だと言うなら、日課の授業後に教えるが、代わりに授業の方もきちんと受けろよ。

でないと、俺が他の先生達に睨まれる。

[ 軽口めいた言葉と、浮かべた笑みは、彼にはその時初めて見せた顔だったろう。 ]

(102) 2020/11/15(Sun) 22:31:10

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