いい、よ。 師匠にそんなこと、頼める立場じゃ、ないんだから。[声を荒げられてはいない、けれど明確な拒絶をそこに感じていた>>75。 巫女のことを語る口調は、決してこちらを指して言っているわけではないのに、何故だか我が身を苛まれているようだった] ごめん、ちょっとだけ……。 頭、冷やさせて。[結論は保留したまま、一度独りになって考えたくてその場を去ろうとする。 足取りは重く、数歩進んだところでついに立ち止まって、背を向けたまま言葉を零した]