[偽りの天使ら相手に奮闘する聖魔剣の軌跡。 己の爪でもへし折れなかった輝きを思えば、視線が自然とその背へ。>>96 勇者は見事な剣舞を見せるが、彼は妖魔に注視している。 今ならその腹に風穴を空けることも難しくあるまい。] ………、[緩慢に肩の高さまで持ち上げた爪。 一閃から衝撃波を生めば、彼も射程に入ろう。 しばし、その背に温度の無い黄金を向け。]