ではこれを持ち帰って、議会並びに元首に諮り、 しかる後に回答を───…と、するまでもない、な。 アルトハーフェン殿、”期限”はいかほどだ? 貴官らが戻らねば自動的に宣戦布告は受諾と看做されるだろう。 アレクトール陛下は、待つのがあまりお好きではないと聞き及んでいる。[息を吐く動作で、腕を差し出した。手の中に書簡が渡れば、些か苦い顔になる。まったく、何故こんなものが渡される時に自分は未だ首都にあるのか。短く息を落とす。]