― プラメージ王国軍野営地 ― なっ……カレル!?[上官との話を終えて別れる間際、朗らかな声がこちらの名を呼んだ>>81。 ぶんぶんと振られる手に返すことなく、視線を斜め下に逸らす。 拒絶というより照れに近い、とは、向こうにも悟られてしまっているかもしれないが] くそっ、あの調子は相変わらずか。 司令官代理に呼び出されているんだぞ……!?[ぼそぼそと虚空へ向けて悪態をつく。 しかし変わらぬ明るさのカレルに、幾らか気が軽くなったのも確かだった]