―回想:とある学者と>>72―
[極力嫌悪を出さないようにしていたのだが、十代のガキを「学者センセ」なんて呼んじまったのがいけなかったねあれは。
そのせいで喧嘩染みたものが勃発しちまったんだよなあ。]
おーお、お偉い学者殿でも礼儀は知らねえと見た
……年上は敬えって習わなかったのか
能書き放くしかできねえクソガキが
[売り言葉に買い言葉。嫌味には嫌味で返すに留めた。
それに、これでも一応子供は好きなのだ。可愛げのないガキは嫌いだけど。
暴力沙汰に発展はさせず、口喧嘩で俺が負けたと言う形で納まったんじゃあなかったか。
少々大人げない言動をしていても、子供相手に暴力で訴えるほど分別がないわけではない。
まあそれに。こっちは大人で本業。あっちは子供で殴り合いなぞやらぬ学者。
やったらどっちが勝つか、なんて馬鹿でもわかる。
お茶ばっか飲んでて暇げな先生>>26に何言われるかわからないしねえ。]