― 天上宮 ―[父に安心してもらうために、という言葉と、感じた微かな金気の煌き。それらにほんの一瞬、目を細めたのは、遠い日の記憶が過ったが故]なに、俺も先日主と共に訪れた時は、ゆっくりと見て回る余裕もなかったからね。今の内に見て回りたい、という気持ちもあるんだ。[案内への礼の言葉と、向けられた笑顔にこう返した後]