──── Eルーム ────
[────黒い天井が見えた。
黒というよりは灰色のような。
手が届きそうなほど近いそれに無意識に手を伸ばす。
そして"触れた"
瞬間、それが天井ではない事を把握したとともに自分の手が物に触れた事に驚く。]
さわ……れる………?
[まじまじと両手を見つめる。
その手は透けていなくて、自分が今、何かに体重を預けているという感覚もある。
そして聞こえた"死んでない"(>>82)、"生きてる"(>>84)の声。
────死んでない……?誰も……?夢…?
恐る恐る灰色の壁を押し上げる。
久しぶりに感じる光の眩しさに目を細めた。]**