>……ん…っふ、…――あぅ…
――甘い囁きが、脳を溶かした。
一瞬、抱き締める腕に力が籠もり、継いで慌てて、口を離す]
な…なんちゅう声をだしとるんや……
[まったく、どきどきしてまうやろが、という心の声を押し殺し……
金の髪を揺らしからりと笑う。
シュテラの口の端に垂れた苺の汁を舐め取ると、
先程外した自らのネクタイを手に取った]
シュテラが可愛いから、つい意地悪したくなるんやで?
じゃあ次は――、シュテラがやってみよか。
下から上やし、ちびっこには難しいかも判らんな。
……せやから、上手くできたら、オトナの証に俺のネクタイ巻いたるわ。
[そんな風に、挑発して]