旅人 ニコラス

[一つ、二つ、と指を折って数え、次の三つ・四つ目に上げた名前は。]

ジムゾンさん、オットーさん。あなたを含めたお二人は、僕の中で別格扱いです。
現時点、村の中で最も信頼しているから、占う必要ないかなーって。

[にっこりと笑いながら告げた。

俺は甘ちゃん過ぎる！　と憤慨しているけど、ゲルトの仇を取りたい人狼を処刑したいとは別の意識で、信頼した二人が人狼だった場合、自分が利用されたらそれはそれで仕方ないと思っている。

何故なら”死ぬ理由は何であれ、ゲルトの元へ旅立てるんだからいいよね”という諦観の境地に達しているからだ。]