なっ!?[クレステッドの影で見えなかったはずの不意打ちの炎さえ、彼>>82は易々と躱してしまった。主従の絆を利用するために言の葉さえ操って、躱せぬならクレステッドへ、躱したとしたらソマリへ、確実に突き刺さるはずだった焔の牙は、無情にも壁にぶつかり掻き消える。剣を弾いた衝撃と攻撃を完全に見きられた驚きに、身体に隙が生まれる。] っ、しまった……![背後にはソマリの姿。苦々しく表情を顰め、せめてダメージを軽減しようと身体を捻り、腕を翳す。]