先刻の、お前の国の話を聞いて思い出した事がある。
嘗て、精霊の力を利用しようとしてその怒りに触れ滅んだ王国があったと言う話だ。
その国から逃げ延びた民の多くは、ナハティガルに流れ、同化したと聞く。
古い話ではあるが、まだナハティガルにならば、史料が残っているだろう。
[ 当然ながら、不審そうなユーリエの問いに>>100男は、そう説明を返す。
先刻話を聞いた時には、伝えぬままでいた古王国の歴史...それを直接知る者に関わる事は危険だが、史実を知るだけならば、他にも手段がある、と、考えた末の事だった。 ]
使い方次第ではあるが、お前や仲間の危惧するところが、現実に国の存亡に関わるのだと、他者に説く、役には立つかもしれん。*