[率いる隊は、槍を主武装とした騎兵600と剣と丸盾を用いる軽歩兵400の混成部隊。
支度を整えた兵たちはそれぞれの小隊長の元に整列し、出陣の時を待っていた]
さぁーて、それじゃあぼちぼちと行くよ。
[最初の一言は緩いものだが、瞳に宿るのは鋭いいろ]
さっきも伝えたが、今回の相手には本来戦場に立つ事のない連中……逃げた半島民からの義勇兵がいる。
が、牙をもって立ち上がったからには、戦場に生きる者と立場は同じ。
侮ることなく、そして、一切の容赦なく、蹂躙しろ。
……甘く見れば足元を掬われる。
半端に生かせば簡単に死兵と化す。
普段戦わない連中ってのは、面倒極まりない。
[淡々とした口調で、そこまで告げて]