―教会―
>>90>>91 リヒャルト
[とにかく気配を消して、一刻も早く解呪してもらわなければ!
そんな考えから、相手の姿をよく見もせずに相手の元へと走っていた。恥ずかしすぎてその姿を直視出来なかった、とも言う。
片手でスカートの裾を下に引っ張りながら依頼を口にすると、返ってきたのはわふわふという鳴き声(?)だった。]
……神父様?
………………あの、その姿は一体……………。
[ふざけている場合か。
そんな風に怒りかけたが、相手へと視線を向けると、その頭に人間にはあり得ない耳がついていた。
問いかけつつ、これは本物なのだろうかと両手を相手の頭上へと伸ばす。
叶うならふにふにふにふにふに、とその耳を触り感触を確かめることだろう。
耳に意識を取られ過ぎて相手の視線の行き先には気付かなかった。
やがて相手が紙とペンを手にしたなら、書かれる文字を見つめる。]
う、お久しぶりです神父様。
やはり覚えてらしたんですね…………。
言葉が不自由、とは………先程のわふわふが原因ですか……?