[咄嗟、足元に這う茨の数本を槍と化して突き上げさせ、自身は軽く飛び離れる。視線を落とし、胸の真ん中に刺さる矢を確認して、唇を上げた。薄く煙を上げる傷口から、痛みは今もジワリと広がっている。] …たまらないな。[なおも我が子を制しながら腰を落とし、迎え撃つ姿勢をとった。]