[ありがたいことに、逃げられはしなかった。女の方は、口調からして良い身分の出身だ。若干、うげ、となったが、この際背に腹は代えられない。子供の方は、よく見れば知っている奴だった。>>97] おまえ、暴風ん所のガキじゃねえか。 ここで何してんだ?[馬からは降りて怪訝な顔を向ける。]