[木の枝を握りしめていた彼女の"声"が聞こえた。>>77だから、手を伸ばした。] 大丈夫なのじゃ。 もう心配いらないのじゃ。[笑って、手を引いて駆け出して、森の中を走って、走って、走り抜けて、しつこい魔物たちを森の迷路に置き去りにして、そうしてふたり、丘の上で見上げた満月は、優しく青く輝いていた。]