[特に意識した動きではなかったが、彼に気付かれず近寄れたは人ならざる身であるが故か。
軍帽を脱ぎ抱える男>>98の、問いに対する反応を眺め]
雪の降らぬ地か。
ふむ、それは想定していなかったな。
[雪を見ても、すぐにそれと気付かぬ者が居るなどとは。
異界への認識を改めつつ、淡々と問いに否を返す声>>99を受ける。
ただし言葉のみで納得はせず、瞳の奥を覗き込むような眼差しを向けた後]
――違うな。
そなたの心に氷は宿らぬ。
異界に呼ばれても動じぬ素振り、我が僕とならぬは惜しいが。
[そう口にし、ならば、というように周囲へ眼差し向ける。
その場に近付く四君子の姿はあっただろうか**]