― いつか・ベルサリス学館にて ―[その日も授業を終えて、職員室への道を歩いていた。と後ろから、聞き覚えのある声が掛かった>>59声を掛けた人物の姿を認めると、にやりと相好を崩す]おう、クロード!どうした?今日は。[学館長の息子であるだけではなく、学生時代からリーダー的資質を備えていて教師からの評価も高い彼が、卒業してからもこうして学館を訪れることは、在学生にもいい刺激になっていた]