[やがて落ち着いた頃、行こう、と促す][少年と少女は、硬く手を取り合いながら空へと登って行った。地上からは、ふたつの光が寄り添いあっているように見えたかもしれない。空への道は、長い。ゾフィヤが隠してきた話を>>64聞き終えると、少年もゆっくりと語りだした。生い立ちや、兄との事、そして――**]