[思えば、兄があんな風になってしまったのはそれが原因だったのだろうか。兄は寂しかったのかも知れない。いつも共に居た者が離れて行く。それを受け入れるにはまだ幼すぎて。だからあんな風に歪んでしまったのかも知れない][私が、兄を蔑ろにしていなければ、あんなことには ───]