[中尉に可能なかぎりの早足で、歩調をとって。そして、目にしたのは通路の先――その格闘を、遠目に捉え]――あれは、……ッ![反射的に、手にした銃口を構えかけ――いや、敵味方が近すぎる]……くそ、これじゃ撃てん……![至近距離でならまだしも、ここから撃てば味方も巻き込む。なら、どうすればいい。どうすべきか。ああもう、そんなものは決まっている。他に選択肢がないなら、やるしかない]