― 少し前/橋の南側 ―[交わす瞳に宿る信。友とはまた違う意味で、言葉を尽くさずとも意を伝える事が叶う相手だから、多くを語る必要はない。まして時間もない] ……お互い様だろ、それ。[自分にだけ聞こえるように囁かれた言葉>>95に、ついつい呆れたような呟きが落ちたがそれは届いたか。ともあれ、駆けていく背を見送った青年は、次に来るべきものへと備える。必要以上に案ずる事はしない。大丈夫だ、という信があるから。もっとも、あるのは信だけではないのだが]