──── メイン・サロン付近 ────
[ "世界の危機みたいな顔"と指摘されれば>>97
"えっ"と小さく声を上げて
そんな顔をしていたかと自分の頬に両手で触れる。
クレメンス様はやはり眠っているようだ。 ]
え……?私を…ご存知なのですか…?
[ 名簿のことなど頭から抜けている私は
自分ですらこの船に乗ってから知った名を口にした男性に心底驚いた。
どこかで会っていただろうかと記憶を辿る。
座る場所を示されれば戸惑いつつも"失礼致します"と正座して
静かに眠るクレメンス様の方を見た。
そして、呟きを。>>96
どうやらその声は聞こえていたようで
すぐに答えが返ってくる。 ]
そう…でしたか…
ぁ…申し訳ありません、急に質問してしまって…
[ 普段奴隷が質問を許されることはほとんど無いから
癖でそう謝って頭を下げた。
何故、自発的に質問をしたのか。
今まで疑問があっても飲み込んできたというのに。
それは今の私にはわからなかった。 ]*