[>>97内から開いたその扉から、聞こえた声に全身の毛をぶわっと逆立てて飛び上がる、三度目] ぅわぁぁああああぁっ!! みてない!ぼくなにもみてないよっ!!![大音量で叫ぶ声音で、ジークムントの弁明の言葉は殆ど掻き消えたかもしれない。シュテラとジークムントに挟まれたとの隙間から脱兎のごとく逃げ出して、幾つか隣の自分の部屋へと逃げ込んだ。鍵を掛ける、という発想が抜け落ちているので、追って来るなら容易く追いついただろう。飛び込んだ自室のベッドの上で枕を被って布団に潜り込みぶるぶるぶる]