― 龍峡の村・宿屋 ―
[仔竜なら、という言葉と笑みに、気分を害してはいなかったか、とほっと安堵の息を吐く。
名前の確認>>94には、はい、と一つ頷いておいた]
はい、お久しぶりです。元気そうで何より。
[向けられた笑顔に気を取り直し、こちらも笑みを向け。
さらりと告げられた言葉に、ひとつ瞬いた]
……ええ、学長命令という形の出張で。
生憎、ノトカーは別件の方に行ってますけれど……。
[何気ない口調でここまで言って、それから]
驚かないんですねぇ、ぼくが国外にいる事。
[仔細は明かしていなかったが、自身がナハティガルから出られなかった、という事は養成学校では有名な話で。
それが解消したのは彼が卒業してからの事。
故に生じた疑問をわずかに首を傾げながら投げかけた。*]