─神代の遺跡─
[>>90グラナートの性質は育っていくにつれて収まっていっただろうか。
どちらかというとおっとりした性質のユリアの育て方について彼に相談した事もあったか。
嬉しげに鳴くグラナートに少女はやわく目を細め、ユリアは少女の隣で首を傾げる。
あまり鳴かない性質のユリアもグラナートの傍にいるお陰でいい具合に緊張が解けたようで。
くる、と僅かに音を漏らした。]
えぇ、とても息が合っていますからね。
そういう意味でもほっとしているんです。
もしも呼ばれたのが知らない方だったら、少し不安だと思うので。
[行き違いが発生していることなど露知らず。
少女は微笑んでいた。*]