――アヴェの店。>>74
……着いた。すごい……。
[エルフはアヴェの酒場の前でお店を眺めてから、手を引かれて中へと入ったことだろう。
『お礼はいらない』と言いながら妙なところに連れ込まれたことは多々あったが、こうして普通に目的地につけたところに驚く。
しかも街には多くの酒場があるというのに、まさに目指していた酒場に連れてきてもらったことが少し嬉しかったようだ。]
ありが……とう……。
うん……ミルク……この子に……。
……。え……?
[席につきながら、男ご注文した『エール二つ』という言葉に目を瞬かせながらも……こくん、と頷いて]
殺生した食べ物は食べられない…。
……とりあえず、枝豆と……冷奴で……。
[エールに、枝豆と冷奴。実に親父臭い注文をするのだった。その後はとくに話しかけられない限りは久しぶりの食事に夢中になったことだろう。*]