[浮かぶ書き文字>>96はしっかり見える……が、それに動じる魔ではなく。
すいと上げた扇の影、象る笑みは酷く楽し気なもの]
月夜の桜は良きものぞ?
……まあ、そなたは陽の下、水の上にて揺らぐもの。
月の懐深さを知るは叶うまいがな。
[さらり、返した後、紺青の瞳は聖蓮から逸れる]
いずれにしても。
そなた、もう少し堪え性をつけてはどうだ?
逐一気を乱していては、楽しむ所ではあるまいに。
[闇桜の魔は、己に意識を向けぬ者には興味を示さぬ。
わかっているのに逐一返してくる様は、見ていて面白くはあるのだが。*]