

[直後、相手から名乗りがあり、私は思考から我に返った]
あぁ、こちらこそ名乗らずに済まない。
私はユウレン王国より南にあるシンシャ王国の第一王子、カナン・ユウゲツと言う。
今回の式典にシンシャ王国代表としてユウレン王国へと参じた。
以後、見知りおき願う。
[名乗らずの非を詫び、名乗り返しながら私は相手へと握手を求める。
視線の先で揺れる黒い尾。
それを見て私は僅かに首を捻る]
君は……君も半妖なのか?
アヤカシと共生するのはユウレンのみと聞いていたのだが…。
[彼の属する国、ヴァイスヴァルトでもそうなのかと疑問を口にした]