― 湖畔・社前 ― なに、わちきはわちきの『務め』を果たしただけさね。[一礼と、礼の言葉と。それにさらり、と返してから、離れていく二人を見送って] さて、それじゃあ……。[また宝珠を眠らせるか、と。そんな事を思った矢先、橋を渡ってやって来る者たちがあった] ……許可?[求められたものに、神魔は緩く首を傾ぐ。続いた言葉に、求める所は知れて。それに、神魔はふ、とひとつ息を吐いた]