人狼物語−薔薇の下国

320 四月の嘘は君の魔法


黒魔術信者 カサンドラ

>>96
マリエッタちゃん…
来て、くれたのね。

[別れたのはほんの少し前のことのはずなのに、酷く懐かしい。
逸る心を抑えきれず、地面を蹴って彼女の傍へ舞い降り。包み込むように小さな身体をふわりと抱きしめ、そのまま桜の絨毯の中へ倒れ込んだ。
指先で涙の痕をそっと辿り、その目元に光る雫に、吸い寄せられるように唇を寄せて――

――…異形の衝動が抑えられない自分に気付き、彼女からそっと身体を離した]

えぇ、私よ。カサンドラ。
…勝手で…ごめんね。
彼も欲張りだけれど、
私も相当、欲張りなのよねぇ…。

[いつからか、彼女もかけがえなく大切な存在になっていて。
どちらかをどうしても選べないままで、彼女の未来を奪おうとする。そんな自分の残酷さは、許されるものではないだろう。
けれどきっと、彼もこんな気持ちなのだろうな…と、苦笑した]

(99) 2015/04/08(Wed) 12:49:22 (rinto)

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