[咥内に流れ込んでくる親友の血液を嚥下する。いつもは甘露に酔いしれるのに、それは酷く苦く感じて。それでも手加減をせずに血を啜るのは、それがルージュとして戦った彼への礼儀だと思うからだ。]……。おやすみ、オズワルド。……出来たらお前と戦いたくなかった。[そして気を失ったままのソマリを自分の膝の上に寝かせながら、血液を失ったオズワルドの意識が遠のくのを見守っていた。*]