心配なさらずとも、大丈夫ですよ。
僕はただの来訪者にすぎませんし、元から誰にも話すつもりはございません。
あぁ、ただ…この国を失礼した後も、折々にこちらへお邪魔することはお許し頂けませんかね?
[元々一つの国への滞在期間は長くない、故に深くは知らず知ったとしても口外しないは常のこと。
そろそろ次の国に行こうと思って纏まった旅費を稼ぐ為の今回がまさかこんな事になるとは思っていなかったけれど、この点においては変わらない。
ただ、甘味が好きな守り人達と、香を好む神徒達に細やかな外の風を届けたいと思うことが常とは違う願いを口にしていた**]