[ローから黒い箱を掌に渡されれば>>4:176、
この時は中身を疑うことなく頷いて、そっと握るように預かった。
こういう器に研究用のサンプルを入れて運ぶのは、
資料で読んだことがあるような気がしたから。]
―――……っ! ロウに何かあった時って……。
[彼に何かあった時のために、預けたいと聴けば>>4:177
はっと、こちらを見つめる、
陽光のぬくもりを宿すような金色を見上げて、空色を瞠る。
一瞬だけ、泣きそうな表情を浮かべたけれど……。
この状況で、身の危険を考えない人はいないだろう…と思い直す。
念の為の保険のようなものだろう…きっと。
それでローが少しでも安心できるのなら…と、
胸奥に潜む不安めいた胸騒ぎに、そんな理由づけをしながら、
わかったわ…でもお願いだから、気をつけてね。と頷いて。]