[もさもさごわごわ。]
っっぐ……あ゛っ……!!
[左手に狼の毛並みを感じたのも一瞬の事で、左手を噛み付かれる>>94。
気づけば、視界は反転して星空と月と、赤く光る狼の目が見えた。
ジムゾンは既に自我を失い、このまま食らいつくのかと思えば、牙を離す。]
は、はは…。
アルコール漬けの上に、ヤク漬けで、不味ぃだろ。
[奇妙な行動を腕の痛みに呻きながら見る。
なんか、がうがう言ってて何を言ってるのかわからないが、
ここは俺に任せてお前だけでも逃げろといわれてる気分だ。
だが、男は逃げずに懐から銃を取り出して、撃鉄を起した状態でジムゾンに向けた。]