[ だから当然、
クレステッドが体内にガルーを住まわせていることも。
そして、それ故に異能を有していることも、知らないこと。
血を介し、死者の声を聴く
死ぬ間際の "正直" な声は、彼の心を蝕んでゆく。
──── 自分が自分で無くなって尚
生き永らえるか。
──── 自分が自分である間に
自らの意思で逝くか。
>>0:124
その未来が不安であれば、恐れを抱くのならば
……いっそ、一息に
殺してあげた方が幸せなのではなかろうか。
気付かぬうちに、カシムを手にかけてしまったのではと 嗤う ならば。>>2:213 ]