― 防衛戦 ―[魔軍が動き出したのは砦に到着してから丸一日以上経過した後。斥候隊が魔軍の動きを察知したのは、日暮の最中のことだった]この様子だと、到達するのは闇に包まれてから、か。[魔の時間が再びやってくる]篝火を焚け。[月明かり、星明かりでは足りぬ分を松明で補う。砦の外や城壁の上に煌々とした灯りが灯った。その中で兵達は各自の配置に付く。城壁に備えられたバリスタやクロスボウも、直ぐに使える状態に。砦の中腹に並ぶ小窓には弓兵が配置され、その時を待っていた*]