─ 『天聖の間』 ─
[ここまで、記憶が戻って欲しいと思ってもそれを急かす言葉は口にした事が無かった。
メレディスにはユウしか知らないままで居て欲しい、記憶が戻らないで欲しい気持ちも残っていたからもあるけれど。
一番は、あの時メレディスの部屋で聞こえた、あの言葉。
自分が駄々をこねたら、この人がしたくないと思ってる事をさせてしまうかもしれないと、思ったから。
だからユーリエは、今この瞬間も決して、願いは口にしない。
>>91>>92今真っ向から対峙してくれているこの人だって、間違い無く俺の知っている『兄ちゃん』だから]
ああああああああああああああああああ!!!
[突きだした右手に全力を込めて、氷雪を放った]