人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国軍少佐 ウルズ

『家を出ずるより帰らじと思えばまた帰る、
 帰ると思えばぜひ帰らぬものなり』

……。

…博識だな。随分と古い将の言葉だろう。
酔っている方が知的に見えるな、ミリアム少尉。

[物言いに遠慮が無くなってくるのは酒の席だからこそ。
そしてグラスに唇を長くつけたのは、離れられない実家という台詞が、胸に刺さるように思い至る為。

確かに恵まれていた。おそらく幼馴染も、自分もだ。
一時とはいえ、出会えて、支えて、二人で同じ星を見るように、同じ未来を見られたのだから。

グラスを回すとからんと綺麗な音が鳴り、姦しい席に添えられた花になった。]

(99) 2015/11/08(Sun) 21:27:40

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