――――ッ![ジムゾンの口からもたらされる都合の良い告白。一瞬、夢なのかと思った。]で…も……っ[でもユリウスは? ――言いかけた言葉は喉の奥に飲み込んだ。ジムゾンにユリウスの事を忘れろと言うことも、願うことも出来ないで。ユリウスにこだわってたのは自分自身だったのだと気づく。「全部忘れろ」などと言いながら、そのくせ想いを打ち明けジムゾンに断られるのが怖かったのだ。"好きだ"と告白して、"私にはユリウスだけです"と拒絶されるのが――――。]