……っと、駄目か。[風の抵抗もあってか、進んだ先が望んだ場所よりも手前になった事で、魔法生物に触れる事も出来なかった。ふわふわの毛と丸い身体を持った魔法生物は仲間たちの許へと戻っていく。>>84随分楽しそうだけど戻ってくれるかした。ヴェルザンティがそう言ったのには苦い笑みを浮かべるのみだったが、かれが自発的にこの魔法生物達を返すのは難しいように思う。それにはアルビンとの対話が必要不可欠ではないかと。青年は手綱を握り直し、ゆるやかに上昇を試みる。**]