あー……あー、別の警備員さんか[果たして、意図せず溢した名を聞かれてしまったかどうか。どちらにせよゆっくり体を起こして、床に座り込んだまま周りをキョロキョロ。どうしてか、全く人の姿が見当たらないような。]なぁお若い警備員さんよ寝そべってた俺に声をかけてくれたところで悪いけど……なんで全然人がいないんだ?さっきまであんだけ人いただろ?[気を失う直前に聞いた筈だったのに、男はそれをすっかり忘れていたのだった。**]