人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍提督 ゲオルグ

― 数日前・首都カルボナード ―

[使節とはいえ、ここは敵国の只中であるに同然だろう。
いかに礼を以って遇されるとはいえ、ひとつ間違えば無事帰れるかは分からない。

だが青年は、そんな環境で寛いでいたようだった。
さて肝が据わっているのか鈍いのか。
前者であろうと、立ち上がる青年と視線交わしながら思う。]

 ────、ふ。

[笑みが零れたのは、どこか彼の主たるアレクトールに似た面影を見たためだ。10年前、男はかの皇帝に会ったことがある。
彼は未だ皇帝ではなく、14の少年ではあったが。
活発な目をした、意志の強そうな少年であったと記憶している。]

(99) 2015/11/03(Tue) 01:23:49

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