人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


未谷 玲緒 エレオノーレ

私は特に好きなものはないから、好きなものがあるならそれに任せる。
 ……ああでも、酸っぱいものは少し苦手。

[本当は凄く苦手なのだが。
知りたいという事を隠す為に、自分の好みも伝え、食事の傾向を纏める会話へとすり替える。
亜梨沙からの返事はあっただろうか]

 京都らしいお昼、となると何だかお小遣いが一気に飛んでいってしまいそう。

[なんて言いながら、ふと京都と言えば、なあぶら取り紙で有名な店の紙袋を下げた人を駅構内で見かけて、玲緒はきょとと瞬きをした]

 あのブランド、カフェもあるよね。一応、候補に入れておこう。
 あとは……

[スマホを取り出して目的地周辺に何かないかと探してみれば、神社境内の休憩処や、近くにみたらし団子発祥のお店があるとか、そういうのがヒットした]

 甘いものは好きだけど、これをお昼と言ったら叱られるかな。

[難しいと呟いて、前髪がわずかにかかる眉を寄せた]

(99) 2014/10/18(Sat) 22:11:09

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